1. 新川屋設立

 昭和28年4月28日 全酒類卸業の免許の取得を機会に坂田領が株式会社新川屋を設立した。

会社の構成メンバーは、内部的には坂田家がもちろん中心だが、この時代では珍しく複数の社外役員と多数の取引先株主を有し、外部的には業界一流メーカー※と特約し、内外ともに充実した形態での発足となった。

これも戦前戦後を通じたこの10年間の努力の積み重ねによる実績の評価と思われる。
※キリンビール、キッコーマン、協和醗酵、 大倉(月桂冠)、朝日(朝日山)、原(越の誉)、高橋(長陵)の各酒造会社

当社は免許申請以来、一ヵ年経過した昭和28年4月、免許の交付によって株式会社新川屋を設立し、本免許の受領によって同月28日営業を開始して当地方を中心とした酒類の卸流通の一端をになうこととなった。

この年は、昭和25年に始まった朝鮮動乱の休戦協定締結の年であり、日本経済は動乱による特需景気も減少し急激な冷え込み不況となっていた。

日本の産業もこの時代には生産性もかなり回復していたが、いまだビール、清酒は不足気味であり、どうにか需要を充たしうる供給可能な酒類は焼酎と合成清酒程度であった。この不足分の清酒を補填集荷するため県内の有力メーカーである朝日(朝日山)、原(越の誉)、住乃井、高橋(長陵)各酒蔵を訪問して理解と協力を得て、曲がりなりにも仕入れ販売の調整をすることができた。

こうして現在の当社の母体が誕生したわけである。以降、キリンビール、灘、伏見、県内の清酒メーカーの発展とともに順調に推移していくことになる。

当社が現在の環境を形成できたのは、スタートに大きな要因があった。

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